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発売しない非N75釘打機

先日来店された大工さんから言われた一言。
「先割れの75だけ打てる高圧釘打機出た?」
表現が分かりづらいですが、言われる意味は
『N75は打てなくてもよいから、従来の高圧75釘打機よりも一回り小さい釘打機が欲しい。』
と言うことである。
50mmの高圧釘打機で例えるならマキタのAN512HやAN513Hのことである。
N75は建前の時しか使わないし、下向き作業しか使わないし、
現実はN75専用機ではパワー不足なので、結局高圧90釘打機で打っているのが現状。
だからN75専用機が売れないし、売れないから非N75釘打機も作らない。


50mm釘打機に限ってはMAXのHN-50や日立のNV50Hがあるが、
これはN50釘打機が発売される前からの機種であり
隙間商法的に発売しているものではなく、ただ廃盤しなかっただけ。


現行のN75専用機は各社90mm釘打機ボディを使っているので
65機と90機の中間よりも90機に近い。
非75釘打機のために、わざわざハウジングを起こすのは
リスクが大きすぎるのも発売しない要因と思われる。


自分ならN65機のハウジングを使ってヘッドの部分を伸ばし、
マガジンに現行の75機のものを付ける。
すると現行の75機よりも若干頭が伸びてハンドルが重心に近くなり
上向きや横向きでも使いやすくなる。
またハウジング径が細いとピストンラインに握る位置が近づくので使いやすくなる。


これは、今から20年ほど前にNV50AKの発売依頼を実行して頂いた理由と同じである。
非N75機の必要性は内装工事用である。
壁下地組や天井下地組は足場も悪いが打つ角度も悪い。
根太レス合板を打つのとはかなり条件が違う。


メーカーさんには新製品を考える前に、このあたりの現場の状況を知ってほしい。