マキタから18V新型スライドマルノコが発売予定となっております。
新型が出るとメーカーは良いところばかり並べるために
見た目だけで判断する販売店は、
「優れもの」とか「調子が良いのが出たよ」とか
売上に結び付けることしか考えない方がみえる。
少なくともそのような販売店は「プロショップ」とは言い難い。
前置きは、さておき今回の機種にはいろいろと違和感を感じる部分がある。
それは、上ポール1段スライド方式になっていることである。
「だから何?」と言われそうですが、これは旧日立の実用新案である。
今まで、マキタは真似できないために、二段スライドや下スライドを取ってきた。
もしやと思って特許庁の実用新案についてググってみた。
すると、実用新案の効力は開始されてから10年間だった。
日立の固定スライド方式の一号機であるC7RSHは実用新案出願中だったが
すでに発売中止してから10年経つ。
と言うことは計算が合う。
あくまでも推測であるが実用新案切れでマキタがパクった可能性がある。
ただ、今回のLS610Dは非深切である。
おそらくベベルギヤ方式なので主軸を細くすることに難がある可能性があるが
スライドマルノコの深切はナンセンスである。
深切にするためにフランジを小さくして、主軸のベアリングをギヤも小さくして
刃がぶれやすくなる要因を増やすだけである。
スライドマルノコの本業は下地を切る機械ではない。
少々、切れる速度が遅くなっても精度が命である。
その上、今回は既述ではありますが、下のスライド部分がない。
そもそもスライドする部分は遊びが無いと動かない。
下がスライドすると言うことは刃先から遠い部分にガタがあると言うこと。
同じガタでも遠いところのガタは刃先のブレに大きく影響する。
と言うことは、今回の機種が一番スタイル的にベストと言えそうである。
ただ、今までマキタが散々
「二段スライドだから精度が良い」
と言ってきたので、今回の方式に変えたから精度が良いとは言えないので
このあたりはシークレットで来そうな気がします。
それよりもマキタからシークレットではなくクレームが来そうである。