先日も問い合わせがありましたがメーカー問わず充電式のタッカ
(あるいはピンネイラやフィニッシュネイラ)
は故障率が他の機種と比べ高い。
安い道具ならともかく、それなりの価格の商品が1万円以上の修理代で
1年持たないことも珍しくない。
使用者は、そのようなことは知らずに使用しているので
キレる方も珍しくない。
機械と言うのは複雑にするほど高価で且つ故障率が高くなる。
以前も書きましたが故障率は部品点数に比例すると言われます。
充電タッカの構造はエア式と違い、待機時はピストンが出っ放しである。
スイッチを入れると高速でモーターを回し、
それで強いスプリングの効いたピストンを巻き上げる。
ピストンが一番上まで行くとガンタッカ同様ピストンのロックが外れて
ステープルをバネの力だけで打ち込みます。
だから14.4V機に18V電池を入れてもパワーは変わりません。
打ち込み本数が増えるだけ。
また充電タッカはピストンを巻き上げるだけではなく、
ピストンが丁度いいところで打ち込むためにスイッチのON時間に関わらず
1本打つだけのモーターを回すためにピストンが一番上に行ったときの
リミットスイッチとピストンが一番下に行ったときのリミットスイッチの状態を元に
作動していますが、この部品が結構故障率が高い。
幾分にも衝撃に強いとは言えない部品ですから。
ですから現時点では充電タッカはリスクを負って使ってほしいと思います。
故障率を下げるためにはもっと簡素に作るべきでしょう。
実はその昔DIY用に100Vの電動タッカがありました。
これはピストンを巻き上げる方式ではありません。
モーターも使っていません。
確かリミットスイッチも無かったと思います。
シンプルな設計なので確か当時の定価が9000円だったと思います。
打ち込む方式はACソレノイド(要するに電磁石)で打ち込むだけの単純な方式。
充電式ならDCソレノイドを使えば可能だと思うんですが・・・。