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今週の問題(レーザー編)

昨日は本当に寒かった。実は私、極度の冷え性。夏はいくら暑くても苦になりませんが、冬は指が動かなくなるほど冷たくなります。
でも建築現場で働く人はもっとつらいはず、
日本の住宅を支える職人さんたち、お寒い中でもお施主さんのため家族のため、頑張ってください。


今週の問題


懲りずにまた皆さんにお出しします。
今回はかなり普及してきたレーザー墨出し機に関する問題といきます。
 レーザー墨出し器・受光器
建築現場では、かつては、"水平レベル"と言って今でも測量士さんが使用されていますが、
レンズを覗くと視界を四分割に分ける水平線と垂直線が見え、
その水平線に見える位置を相方に墨を付けて基準線とする方法で水平を出し、
垂直は"下げ振り"と言って、円錐状の鉄の錘を糸で垂らして基準を出していました。
水平レベルは二人でないと使えません。
下げ振りは風があると使えませんし、壁の位置に記すときは、さしがねで墨を移すのが面倒です。

10数年程前から少しづつ普及し始め、当初は多機能品だと30万円以上していましたが
今は同等のものが5〜10万程で購入できるようになりました。
レーザーの問題点は対象物に赤いラインを照射する方式のため、
距離が長くなると光が薄くなり見えなくなります。
また、距離が短くても直射日光が当たっている所では、使い物になりません。
そのため、受光器というものを使うとラインが見えない状態の時も受光器を当てると
受光器の位置が少し上なら「ピピピピ」と音がして、もう少し下と指示するランプが点灯し、
逆に下なら「ピーピーピー」と音がして、もう少し上と指示するランプが点灯し、
丁度ピッタリ合うと「ピー」と音がして、OKを示すランプが点灯します。
ただ、どんなレーザーでも受光器が使えると言うわけではありません。
受光器もそのレーザー専用のものでないと使えません。
ただ光に反応するだけなら、直射日光や蛍光灯に反応して誤作動するからです。
当然同じ現場で他の職人さんのレーザーの光に反応しても困りますからね。


いつもの如く、前置きが長くなりましたが
さて問題です。この受光器、どうやって親機のレーザーだけ区別して反応するのでしょうか?
これもメーカーの営業マンや販売店は大抵、
「光の波長に反応する」なんて訳の分かんない事をいっている人が多いようです。
もし光の波長だったら太陽光線の中には、ほとんどの波長の光が入っています。
だから、太陽光と区別するのはきわめて困難と思いますよ。
皆さんにも一週間考えてみて下さい。
ヒント:実はAC100Vの蛍光灯も受光器対応レーザー光と同じ仲間だったんです。ただ回数が違いますけど・・・・