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今週の問題(電子マルノコ編)

まだまだ今週も問題が続きます。
今のプロ用のマルノコの売れ筋と言えば、ほとんどが電子マルノコ。
深切りタイプもほとんど電子、日立のスライドも電子。


じゃあ、電子って何?
と聞かれると、営業マンや販売店
「一定速回転できれいに切れる。」
なんて答える人がいますが、これは真っ赤なうそです。
電子マルノコは無負荷回転数が普通のマルノコより遅いため
切り口はゆっくり切ると少し粗くなります。
「ソフトスタートだから始動時の反動が少ない。」
と言うのは、間違いではないのですが、
実はこれは本当の目的の副産物だったのです。
基本的に電子マルノコは回転数を電子制御しています。
どういう風にしているかと言うと、
まず無負荷回転を本来の回転数の約15%落ちるように
約85Vで回します。
負荷を掛けると回転が落ちるので回転数が落ちた分だけ電圧を上げ
回転数が落ちないようにします。
電圧が100Vになるとそれ以上は上がりませんが、
さらに強い負荷を掛けると、モーターが壊れないように逆に電圧を下げます。
(当然トルクがなくなるので止まってしまいます。)
そのため高トルク作業には向きません。
スイッチを入れた瞬間はモーターが止まっている状態から回すわけですから
電圧が下がりゆっくり始動するためソフトスタートになる訳です。


好例の長い前置きでした。


さて問題です
この電子マルノコの本当の目的、本当の意味とはいったい何なんでしょう。

ヒント:それが売れている理由です。


解答は例によってまた来週。