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バンドソーのお話その1

先週、バンドソーに連動スイッチを付け、無事に事なきを得た記事を載せましたが、
そのバンドソーに関して、ユーザーの認知度がイマイチ低いことが、気になっておりますので、今回記事にさせていただきます。


ここでお話しするバンドソーは木材の縦挽きをするバンドソーについてのお話をします。
鉄や塩ビを切るロータリーバンドソーやポータブルバンドソーとは関係ございません。


まず、バンドソーの刃の張り方の方式が二通りございます。
1.分銅式
上のホイール(刃の回っている鋳物のローラー)の軸をテコの原理で天秤式に張っている分銅がついているタイプです。
大型のバンドソーや製材機はほとんどこの方式です。
バンドソーの刃は切削中は切削熱で膨張するため、長ければ長いほど全長が伸びます。
分銅式は刃の全長が伸びても、いつも同じ力で緊張するため、刃の張り具合がいつも変わらない利点があります。
2.スプリング式
小型のバンドソーは、分銅式にすると本体のバランスが悪くなるし、本体重量も重くなります。
そのため、分銅を使わないスプリングで刃を張る方式がほとんどです。
ただし、刃が熱くなると張り具合が弱くなる欠点があります。


バンドソーはマルノコ盤よりも優れた点
1.高さの高いものが挽ける。
バンドソーの場合100Vでも高さ300mmくらい挽けるタイプもあります。(但し軟らかい木材限定です)
マルノコでは100Vで一度に挽けるのは軟らかい木材でも120mmが限界です。実際は120mmなんてかなり無理があり、一度に挽けるのはせいぜい60〜90mm程度です。
2.挽き止めが出来る。
吊り束を大貫部分を挽く時は、角のみを落としてからバンドソーで挽けば簡単にできます。
特殊なホゾの縦挽きも可能です。
3.刃物厚が薄い。
マルノコよりも鋸道が狭いため数枚しか取れない素材が1枚余分に取れることもあります。
また、薄い分だけ人が押さえる力が小さくて済みます。
4.安全性が高い。
刃物が上から下に下りてくるために材料が手前に飛んだり、材料が浮いたりすることがありません。
マルノコでは挽けないような短い木材も挽けます。(でも、絶対安全と言うわけではありません。)


逆にバンドソーがマルノコより劣る点
1.刃持ちが悪い。
バンドソーの刃は現在主流はステライト刃ですが、この硬さはハイス並みです。
チップソーに使われている超硬の1/10程度しか使えません。
また、砂や石を引っ掛けると、すぐに使えなくなります。
また、少し切れないだけでも、厚い木や硬い木を挽くと挽き曲がりが発生します。(後で説明します)
2.引き肌が粗い
バンドソーは刃持ちを良くするために極端に粗い刃を低速で回転させるために刃に接触する周速度がマルノコよりもかなり遅く、
そのために、引き肌が粗くなります。
プレナが使えないような薄い板の幅極めにはマルノコならOKのところもバンドソーでは見えないところしか使えません。
3.極端に幅の広いものが挽けない。
これは説明するまでもないでしょう。
続きは明日。
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