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売れている商品?

自分はめったに聞かないんですが、倉庫で溶接作業中に道具の代理店の営業マンが、無言で近寄ってきましたので、
「今、何が売れていますか?」
と、聞いてみました。すると、
「特にありませんが、他の販売店には同様の質問をよくされています。」
工事業者の皆さんは利益が伴わない状況で、そんなに新しい道具は購入できません。
ですから、販売店も問屋さんもメーカーさんもそんなに売れません。
その中でも、売れているものはやっぱりそこそこ使われている新製品がどちらかと言えば売れている傾向にあります。
一頃の高圧釘打機や18Vの充電工具が全体では売れている商品に該当すると思いますが、
同じ売れている表現でもその商品群が前年同期よりも売り上げを伸ばしているものを「売れている」と言った表現をします。
裏を返せば、1年前は売れなかった商品という意味でもあります。
ですから、売れている商品と解釈を間違えると勘違いを起こすこともあります。


また、最近は刻み用の道具が売れなくなったのは当然ですが、使っているはずの建前用の道具がめっきり売れなくなりました。
例えば、防風下げ振り・建前カケヤ・木製カケヤなど使っているはずなのに売れません。
防風下げ振りに限っては現存の三共技研以外のメーカーだったタテピタの協和建鉄・石尾・東洋はなくなりましました。
事実上三共技研は独占状態です。(一部の地区でサンテックブランドが販売しております。)
それでも売れていません。
(三共技研に聞いたところ年間売上6000本だそうですが、アルミの角パイプの発注ロッドが5000個らしいので、決して儲かってはいないようです。)
どうして使っているはずの建前の道具が売れないか?
それは、皆さんのお分かりとは思いますが道具は一度買ったら半永久に使います。
壊れたら修理します。
ですから、一度販売したら次は遠い先にならないと買いませんから結果、建前の道具は売れません。


結論として「売れているもの」=「よく使われているもの」ではありません。
また、「よく使われているもの」=「売れているもの」でもありません。
「これはよく売れていますよ〜」の欲に絡んだ営業マンの口車に騙されないで下さい。
それではまた。
1090263