昨日の業務は県境を越えました。
朝から中古の固定定盤の自動鉋を積み込み、1時間ほど車を飛ばします。
お客様は、打ち合わせ中ですので、荷物を降ろし設置場所の確認を後回しにして、先に仮配線。
集塵機と自動鉋の回転方向を間違えないように、集塵機は袋が膨らんだのは無視して、羽根の回転方向で確認。
（逆回転でも袋は膨らみますが、吸引力が半減します。）
自動鉋もインバーターで動く部分が逆接しても正転するので、必ず刃物の回転方向で確認。
さらに今回は集塵機を自動起動にします。
自動鉋の主電源ではなく、鉋軸が回った時のみ、集塵機が回転するように、マグネットスイッチを噛ませます。
マグネットスイッチとは、リレーの親分です。
スイッチを電磁石でくっつけるだけのものです。
自動鉋もモーターが回る時はモーターに200Ｖ来ますので、その電気を分けていただき、
分けていただいた200Ｖで電磁石を働かせ、スイッチを入れる簡単な原理です。
そうこうしているうちに、お客様が作業場に見えました。
位置確認をして、機械の水平を出し、お昼になったのでお茶を頂きながら、一緒にお弁当。
以前の記事で2ｘ4の工場の修理で工場長に
「愛知県でこの機械の修理をする物好きは、自分しかいない？ごめんなさい。もう一人いましたので2人しかいない。」
と言ったことを思い出したんですが、そのもう一人の名刺がこの作業場に貼ってありました。
「そう言えば、入り口に機械屋さんＨの名刺があったんですが、お付き合いがお有りですかお客様？」
ニヤっと笑って、
「これもあれもＨさんで買ったよ。」
「実は彼とは20年以上会っていませんですが、本当に熱い方で、熱心さでは、自分は到底及びません。」
「確かに彼は熱心だ。話し込むと1時間くらいはすぐに経ってしまう。」
そんなお話をした後、何とか試運転まで終了。
次の注文も頂き、ありがとうございます。
今度はこの足でピヨ三郎Ｚさまの近所まで、ぶっ飛ばします。
着いた所は、岐阜県の中古木工機屋。
先日はここに機械を買っていただいたんですが、今度は売って頂くわけですが、
売り先への利益がほとんどないので、運賃を稼ぐために、引き取りに来ました。
事務所に入ると冷たいコーヒーを頂きます。早速専務に、
「今、固定定盤を納めてきたんですが、久しぶりに機械屋Ｈさんの話を聞きました。最近はどうですか？」
「彼は本当に熱心な人やなぁ。昔、一緒に納品に行ったら、ワゴン車の中が車の整備工みたいに修理工具がギッシリ掛けてあって、でも今は木工機が売れなくなって、今池の店閉めて、彼が一人で頑張っている見たいやね。」
「へ〜、それはすごいですね。自分は昔、彼とＭＡＸの若手の会で同じメンバーだったんだけど、発言する意見が立派で・・・それと岐阜の機械屋Ｗさんって知っています？」
「Ｗさんなら岐阜で1番の機械屋さんだよ。」
「実はネット関連の知り合いの大工さんがそこで買っていたのに、売り手から取引を断られたような奇妙な話を聞いたので。」
「そりゃそうでしょう。今の経営者の方は、そういう方針だから。何でも以前金物屋から来た従業員が大工さんの面倒を見ていたよう何やけど、その人が定年で辞めてしまったから、しゃあないやろ。」
とにかく木工機械も売れなくなって、業界の様相も色々変わっているようです。
当店でも、以前ほどは修理がありませんが、機械が止まった時は、利益が薄い分だけ、緊急性やコスト削減をウエイトが大きくなっています。
時代の流れに合わせて、当店も気を引き締めて、頑張ります！
