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世界で一番安いプレカットその5

しばらく途中で放っておいた記事ですが、続きのお話をします。
過去記事
その1http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20130522/1369171325
その2http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20130523/1369257973
その3http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20130529/1369776270
その4http://d.hatena.ne.jp/toshikane/20130530/1369862343


安価で正確にピン穴を開けるのに、
A:機械は電気ドリルを使う。
B:刃物は木工ドリルか鉄工ドリルを使うが鉄工ドリルは切りくずのハケが悪く、時間も掛かるため木工ドリルで真っ直ぐに開ける方法を取る。
C:墨だしは面倒なので、型を作り、簡単に固定できる方法を考える。
施工する大工さんと会長と相談したところ、木口から型を当てる場合、7パターンしかないことが判明。
普通に考えれば集成材で作れば狂いも少なく、簡単に出来そうだが、正確に垂直に開けるために型の厚みが必要で重くなるため却下。
型板はもっと軽い発泡樹脂を使うことで決定。
発泡樹脂に穴を開けてもすぐに穴が大きくなってしまうため、金属製のスリーブを使うことに。

今回使用したものは内径13mm長さ20mm。
さすがに長さ20mmくらいでは精度が出ない。
ロングサイズは無いので3個重ねて60mmとする。
型材はどうするか?普通なら木取った木材なんだが、会長が重いから発砲樹脂を使うとのこと。
バイスはベッセイのワンタッチチャッキングタイプのバイスを使い加工はNCで加工するとのこと。

木工ドリルは12.7mmのものは特注品になってしまう。
しかし実は木工ドリルでは精度が出ない。
それは木は毛引き掛けしたところよりも内面に膨らむためドリル形状をテーパーにしてありますが、
毛引き部分より軸部分の方が0.3〜0.5mm小さくなっています。

(鉄工ドリルの刃も刃先より刃元の方が0.01mmほど細くなっています。)
続く
2250672