先日、日立のコンプレッサーEC1443Hの修理品が持ち込まれました。
「最近、なんとなく汲みが遅いような気がするんだけど・・・。」
まず起動させて満タンまでのタイムを計ります。
ブ〜〜〜〜〜〜ン
満タン時間を計ると6分18秒。新品なら5分以内のはずです。
お客様、急いでいないようでしたので、その場でバラして見ます。
高圧ピストンリングはやや摩耗、
ガイドライナも消耗済み状態。
常圧のリップリングも新品と比べると直径で2mmほど小さい。
この3点は交換時期に近いので、交換することにします。
新品を取寄せ、交換してタイムを計ります。
ブ〜〜〜〜〜〜ン
タイムは6分14秒？長い！
念のため空気弁をチェックしますが、異常なし。
ということはモーターの回転数が遅いということになります。
もう一度回すと、微妙に遅いような気もします。
無理をしていると、コードが熱くなりますが、今回はそれもありません。
モーターを手で回しても軽く回るし、満タンでも軽く回ります。音も静か。
これは消去法でインバーター不良しか考えられません。
EC1443Hのインバーターは定価で43600円（税別）
これまで交換して工賃と消費税を頂くことはどうか？
とりあえず、お客様と相談して今回は消耗部品の交換のみで、工賃は特別に無償とさせていただきました。
インバーターのパワー落ちは三相の機械でもたまに起こります。
このときは寿命ですので、あきらめて交換すべきでしょう。
本当はインバーターは消耗品ですから、既製品の廉価版を組み込んで、悪くなったら簡単に交換できると、
維持費も安く済むと思うのは私だけでしょうか・・・？
それではまた。
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