PVアクセスランキング にほんブログ村

ドブメッキの溶接

今回は2x4のパネルを立てるラックの脱着式のバーの補修依頼です。
全部で100本ほどありましたが、状態の悪い物が十数本ありましたので、その一部を継ぎ足す角パイプに使い、
溶接することにします。

こんな感じで溶接するわけですが、この角パイプにはドブメッキが掛かっています。
ボルトやビスのメッキはユニクロメッキとかクロメートメッキと言って厚みの薄い亜鉛皮膜の上に特殊な処理をしたものですが、
亜鉛層が極度に薄いため、砂が掛かるようなところではすぐに錆びてしまいます。
ドブメッキは溶けた亜鉛の中にメッキを掛けたいものを入れて、亜鉛の融点(約400度)まで温めることによって
鉄と亜鉛が密着し、それを常温で冷ますことにより亜鉛の表面が酸化して強いさび止め皮膜になります。
代表的なものに足場のメッキがドブメッキになります。
足場のドブメッキはユニクロメッキの厚みの数十倍から数百倍の厚みがありますので、
土足で踏んでも皮膜の傷が鉄部まで届かないため、簡単に錆びません。
ところが溶接する場合はこのドブメッキに問題があります。
鉄を溶接するためには溶接部を1500度以上にしないと付きません。
しかし、亜鉛の沸点は約900度です。
そのためそのまま溶接すると、溶接部から亜鉛ガス噴出して溶接の邪魔をします。
ですから、予め亜鉛をディスクグラインダーで削り取ります。

おまけに今回の角パイプが薄い!
溶接時間が少ないと付かないし、長いと穴が開く。
2/3くらい終わった頃、ようやくコツが掴めてきた。


もう飽きたので気が向いたら行います。
それではまた。
2679082