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先週の解答(おにぎり型の謎)

先週の解答日になりました。
先週はたくさんの回答を頂きありがとうございました。
先週の問題は鉄工やコンクリートドリルを開ける時にどうしておにぎり型になるか?という問題でした。
すでに正解が出ておりますが、自分なりの解説を致します。
まずは鉄工ドリルの先端部をご覧下さい。

このように先端は屋根の棟のように平型に尖っています。
これを平らな部分に回そうとすると、先端が決まらないために先端が踊るように回ります。
一般的には先端は下図のように正三角形を描くように先端が踊ります。

上図の一番上が先端部分の動き方になります。
下の中央の黒い正三角形がドリルの先端の動いた位置で赤い線はドリルの中心の移動した位置になります。
外周の青い円が実際にドリルが外周を開けた経路になるため、最終的におにぎり型になります。
おにぎり型の対策法としては、先端を踊らないようにすればOKです。具体的には
1.センターポンチを打つ。(但しセンターポンチ痕がなくなるとおにぎり現象が出ます。)
2.3mm程度の下穴を開ける。
3.すでに開けたものを重ねてから開ける。
4.先端の平らな部分を狭くする研ぎ方をする。(シンニング研磨)
5.3枚刃を使う。(ミヤナガのコンクリート用は一般的になりました)
ちなみに先端角が60度で支点が入れ替わった場合がほとんどのためおにぎり型になりますが、
50度以下で支点が入れ替わることも稀に起こります。(コメントでは72度と書きましたが間違いです)
その場合は先端部分正三角形を成形することが出来ないため星型になってしまい、先端部分が下図のような経路になります。

そのため5角形のおにぎり型になります。
それでは明日も問題です。
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