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こんな修理もありました

この日はシンクスの固定定盤自動鉋の修理でした。

この機種はオートリターン機能がついています。
自動のオートリターンは二度削りや上ローラーの痕を防ぐために一旦1cmほど上昇させてから
リターンさせて、リターン終了後、仮に上げた分だけ元の厚みに戻す方式になっております。
今回の症状は、リターンしようとするとすぐに送りが下がってきてしまうとのこと
まずはオートリターンモードで試運転します。
するとリターンするかしないうちに言われたとおり厚みが元に戻ってしまいます。
この制御はシーケンサー(コンピューター式制御回路)で制御されていますが、
シーケンサーは3年前に交換していますので、設定に問題アリと思われます。
この機種はパラメーター(シーケンサーの各種設定数値)で設定されています。
パラメーター数値を順に確認すると、若干違っているところがありますが、体制に影響のない程度ばかり。
最後に戻りタイマーを見ると通常は30秒のところがなんと0.2秒。
これでは当然です。反転時間が0.2秒ではすぐに下がるわけです。
初期設定は30秒ですので、設定しなおします。
 
これで試運転します。
でも30秒はリターン時間がやたらと長い。
造作材削っていないようなので4.5m分の時間を測ると12秒なので12秒の設定にします。

でも、実際に削るとリターン時にスリップして4.5mはおろか2間でもヤバイ感じ
なので設定を15秒(約5.4m分)にします。

これでOKいただけるかな?
それではまた。
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