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次世代のインパクトドライバーその1

先日のインパクトドライバの記事でも触れましたが、最近の機種は「パワーの競争」と「全長の短さ」ばかりして、
大切な「使いやすさ」を蔑(ないがし)ろにしている。
本来どんな工具も「使いやすさ」が一番大切なはずなのに、カタログで具体的に表記しづらく、
言葉にも表しにくい。
せめて、売り手が体感で理解できれば、対面販売の誠意と態度で伝わる。
でも、これもあまり期待できない。
どうしても工具の販売は、実際に使っているものが売るわけでもなく、
しかも、工具販売専門の売り手が売るならまだしも、自分を含めてほとんどの売り手は工具販売が専門ではない。
だから、新型の工具は分かりやすい部分しか進化しない。
それと、工具に関しては買い手も、売り手に多くの期待をしていない部分もあると思う。
(※これはお客様に大変失礼な表現であるが、理解していただきたい。)
だから、「この金物屋は言っても無駄!」なんて言わず、
もっと厳しく「もう少し勉強してくれないともっと詳しいお店で買うよ。」くらいのことは言えると思います。


前置きは長くなりましたが、次世代のインパクトドライバーに期待したいこと。
1.押えにくいところでも、うまく締めることのできる機能
「もっとしっかり押えれば」と言われても、壁隅や頭の上で水平揉み。あるいは下地が宙ぶらりん。
このような場合は電圧切替でも対応しきれませんが古い9.6Vのインパクトならうまく締まります。
また、木の目が悪くてビスの締まり始めにビスが少し倒れて化粧を突いたり、左手に刺したり、
あるいは軟鉄のビスやステンレスのビスは打撃が強いと+穴が負けて途中で締められなくなったり
外せなくなったりします。
弱いインパクトと合わせて2台持ちにすれば?と言われても足場の上では面倒である。


現行のブラシレスタイプには電圧切替式の強弱切替スイッチがある。
しかし、ハンマーの力を変えているわけではないので、明らかに使いやすくなるわけではない。
オイルパルスドライバーが使いやすいと言われる方がみえます。
オイルパルスはフルスピードの場合、最新のインパクト以上に1打撃で回す角度が大きいため、
軟材には速く入るが、硬い木にはカムアウトしやすい。
ところが遠心力を使っているため回転数を落とすと回す角度が小さくなるので、締めやすくなる。
これがオイルパルスが使いやすいと言われる方の所以(ゆえん)である。


エアインパクトドライバが使いやすいと言われる方が見えます。
エアドライバーにはハンマーにスプリングがありません。
そのため、高速でも低速でも1打撃で回す角度が極端に小さくなっております。
それが使いやすいと言われる所以である。


でも、こんな言い方は誰もしない。
オイルパルスは「音が静か」「締め込みが速い」
エアインパクトは「小さい」「軽い」
どちらも肝心な説明がなされていない。


それでは今後のインパクトドライバーに何を期待するか?明日に続く。
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