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今昔物語(マルノコ刃)その3&先週の解答

話が逆戻りしますが、最初の頃に発売されたマルノコは日立はPS-7型
アルミボディに180mmのハイス刃を付けてあったんですが、マキタは日立よりも少しパワーを上げるために
モーターを大きめにして、左手のグリップを最初から付けて、挽き割り作業に使いやすいようにしてありました。
ただ刃がブレにくいようにフランジも一回り大きくして、今では考えられない穴径が25.4mmを採用していました。
逆に日立も現在とは違う穴径が19mmでした。
どうして?こんな中途半端な穴径か?
あくまでも、自分の想像であるが、当時の規格のほとんどがインチであった。
25.4mmは1インチ、19mmは3/4インチである。
そのため外径の180mmも7インチからきている。そのため180mmクラスのマルノコは現在でも7型と呼ばれている。
マキタは外径180mmで穴径25.4mmでは60mm(2寸)が切れないため、すぐに穴径20mmにモデルチェンジした。
この頃は日立を意識してか、刃物のスパナサイズも9mm(日立は10mm)として、あえて変えているようであった。
この後、市販のチップソーが発売され、旧タイプのマキタにもはまるように穴径は25.4mm。
さらにマキタ用のリング(外径25.4mm内径20mm)と日立用のリング(外径25.4mm内径19mm)を付属して
ほとんどの機種に対応できるようにしてあった。ちなみに東和電器(現在のリョービ)は内径20mmだった。
それから10年くらい後に日立は内側フランジの片面を19mmもう片面を20mmにして、
市販のチップソーにリングを入れなくても、済むようになった。
マキタとリョービは刃物のスパナ寸法を9mmから10mmに変更し、日立・マキタ・リョービ共に同サイズとなった。
ここまでは190mm以下のマルノコの話。


203mm以上のマルノコについては日立とリョービは両社共、穴径が25.4mmを使用している。
また他の木工機械メーカーもほとんど穴径が25.4mmである。
しかし、マキタは未だに穴径が25mmを使用している。
25mm軸に25.4mmを入れても気が付かないことが多い。
しかし、その場合微妙にブレて違和感があったり、仕上カットの場合切断面が粗くなる。
そのためにも販売側はメーカーによって穴径を売り分けている。
穴径25.4mmに25mmのワッシャを付ければ良いことであるが、再研磨に出すと分からなくなることが多い。
最近のマキタはフランジを日立190mm同様裏表使えるようにして、25.4mmでも使えるようになった。
そんなことで古い大丸用のチップソーがたまに、はまらないことが起きるが、これは穴径が25mmだからである。
そこで先週の問題である当店のアイテムが登場します。

これをバイスに取り付けて穴径25mmのチップソーに入れます。

力を入れて滑らさないようにゆっくりと回して

下まで落ちれば穴径が25.4㎜になります。


明日も問題です。
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