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旧製品紹介(新鋼10W-360)

先日引き取ってきた機械の中の1台である超仕上カンナ盤、新鋼工業10W-360である。

この機械は1台も販売したことはございません。
と、言いますのも、自分がこの業界に入る前の機種で年式はかなり前のものになります。
新鋼工業は現在のシンクスであります。
静岡のメーカーで元々お茶関連の機械メーカーでPPバンド梱包機も作っていました。
そこのご近所の丸仲鉄工所から木工機械を作る依頼があったことから下請けで木工機械の製作を手がけ
その後、独自の製造を始めた会社と伺っております。
今回の10W-360は初めてのフルオートになります。
フルオートはシンクスしか取り扱っておりません。
何がフルオートなのか?
それは昇降・下降のスイッチもフットスイッチもありません。

材料を挿入すると勝手に昇降して挿入するものの大きさに合わせて、気持ちよく往復加工します。
どんな構造か?
それは挿入口の下にリミットスイッチがあります。

そのリミットを踏んでいる時にその真上の鉄板が当たっていなければ下降し、
当たりすぎていれば、上昇する機構になっているため、昇降スイッチがなくても用が足りてしまいます。
また往復とも削れるようにナイフストックに刃が2枚背中合わせについています。
従来は2枚刃の場合、向き合うタイプが普通ですが、この機種を出すときはこの方が良いとの判断でこの形になっています。
・背中合わせの利点:砂を噛んでいる材料を削る場合、先に中仕上刃で削ってから仕上に当たるため仕上刃が欠けにくい。
・向かい合わせの利点:仕上の直後、逆目を押さえてしまい、後日逆目が浮いてしまうことを回避できる。
またナイフストック手前の目盛りは刃の出具合が分かるようになっており、
目盛り手前のネジを回すと削りながら刃調整が可能になっています。
この機械は11月納品予定の売約済みですので、あしからず!
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