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プラスネジについて その2

先日ロールビスの検証をしました。
ロールビスの良し悪しhttp://d.hatena.ne.jp/toshikane/20141026/1414272338
これらのロースビスの差に何があったのか?


話は遡りますが、今から20年ほど前に今は無き東洋スクリューと言う会社が
マキタのスクリュードライバーの先端にテープビスを付けて連続ネジ締めが出来る商品を
初めて発売しました。
このビスは当初、普通のコーススレッドでした。
普通のコーススレッドにプラスビットを入れていただくと分かりますが、
先日の記事のような+ビットのガタツキはほとんどありません。
何が違うのか?
それはメッキに違いがあります。
従来のコーススレッドは硬鋼線で転造したネジにユニクロメッキを施したものになります。
ユニクロメッキの厚みはおよそ5ミクロン(0.005mm)です。
分かりにくい厚みですが、おおよそ削ろう会での優勝クラスの鉋屑の厚みです。
電気メッキのため厚みムラは、ほとんどありません。
そのためメッキ前でもメッキ後でも+穴の形状は、ほとんど変わりません。


現在ロールビスに使われてるメッキ処理はブロイズとかディスゴとかデュアルコートと言われる
分厚いメッキ処理なんですが、本日も伺うんですが新築工事に使う一側足場のメッキを行っている
ドブ付けメッキ工場の営業の方にあるお話をしました。
「以前、某住宅メーカーのZボルトのドブ付けメッキをやらせていただいていたんですが、その会社がブロイズメッキに変わってしまったので仕事がなくなった。あのブロイズも同等の処理(ディスゴやディアルコート)もあれはメッキじゃない。塗装だ。」
実際にカッターナイフでメッキを削ると削れます。
特殊な硬い樹脂でコーティングしているような表面処理のようです。
ちなみにドブ付けメッキの厚みは50ミクロン前後(0.05mm)普通の仕上げ鉋屑の厚みです。
ブロイズのような表面処理はもっと厚いでしょう。
コーティング方法は分かりませんが、電気メッキではないので、+穴の隅が埋まりやすいもののような気がします。
実際に+穴が塞がっているものが存在しております。
穴が塞がっているものは論外としても、穴の底に厚くコーティングが埋まるのは問題です。

これではビス打機のビットは、かなり浅めに掛かってしまします。
ビス打機トラブル回避のためにも、石膏ボードビスのもっと薄い表面処理を考えていただきたいと願っております。
続く
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