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アジャストカッターその1

タイトルの商品はミゾキリ用の刃で溝幅を変えられる刃物になります。
刃の幅が水平に変えられる替刃タイプもありますが、ここではチップソーが振れて回転する刃物でのお話です。


このアジャストカッターは今から30年位前から急激に使われるようになりました。
切断目的にも使えますが、切断用に使うと「マルノコ」に該当するため、安全カバーがないと使えません。
そのため、ミゾキリ専用刃物と言うことになります。
初期のアジャストカッターは隣の安城市の大日商から発売されましたタイプですが、
刃が細かすぎて切削抵抗が大きいだけでなく、削り屑も大きいのでカバーの中で詰まりやすく
大半の方が正面の鉄板のカバーを外して使っていました。
現在は廉価版の刃の粗いタイプが主流です。

軽く削れて、削り屑の比較的詰まりにくく、刃持ちも良くなります。
デメリットとして切削面が粗いと言われますが、縁を削る刃は粗くても細かくても1枚しか当たっていないので
ほとんど変わらないはずです。
でも底の部分はやっぱり細かいほうが綺麗に削れるはずなんですが、
実はアジャストカッターは刃を細かくしても底の部分に問題があります。
まずは、こちらの図をご覧下さい。

引用アドレスhttp://www.omikogyo.co.jp/imgdb/webman_product_cate/52-1.pdf#search='%E8%87%AA%E5%9C%A8%E6%BA%9D%E5%88%87%E3%82%8A%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC+%E7%A0%94%E7%A3%A8'
こちらは大日商のアジャストカッターの形状図ですが、刃が振れて回転するため(正確には軸を斜めにして回転)
普通のチップソーを使って軸を斜めに回転させると溝中央は深めに脇部分は浅めになるため
溝底部分が凹んだ溝になってしまいます。
そのため、対策として楕円研磨したタイプがあります。
楕円研磨は外周を削るチップ部分の半径を長めにして、中央を担当するチップを短くすることにより
底をほぼ平らにすることができます。
続く
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