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スライドマルノコのベアリング

スライドマルノコの修理品が来ました。
症状は音がおかしいとのこと。
回してみるが、それほど音が大きいとは思えないので、
「もっと音が大きかったでしたか?」
と尋ねると
「耳障りな音だった。」とのこと。
この場合、ギヤのない機械だけにベアリング以外に原因は考えられない。
ベアリングは全部で4つ。
主軸側が悪い場合、刃物を手で回すと違和感があるはずだが、それがない。
するとモーター側のベアリング不良の可能性が高い。
とりあえずバラす。

埃が半波ではない。
モーターはスイッチカバーの奥のネジを外さないと外れないので、全部外す。
モーター回転部を取り出してベアリングを手で回して確認。

写真右側のベアリングが若干重たい。恐らくこれが原因であろう。
ベアリングは基本同軸のものは一緒に交換する。
そう言えば、最近スライドマルノコのベアリング交換がめっきり減った。
以前はベアリングが完全に焼きついて、緊急で現場に呼ばれることは珍しくなかったが、最近は呼ばれない。
あくまでも、自分の推測であるが塩ビが原因だと思われる。
かつてのMDFの表面シートは塩ビが主流だった。
現在は燃やすと有害なダイオキシンが発生するため、塩ビシートは使われなくなったと伺っている。
くれぐれも塩ビのようなものをたくさん切る時は、ご注意願います。