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あるコメンターさまからの依頼

先日メールとFAXでステン羽根定規の2本差しタイプの依頼がきました。
通常のステン羽根定規は溶接で作るんですが、溶接は溶接直後冷却する時に金属収縮が起こるために
溶接部が縮んで金属が手前に曲がる現象が起きます。
そのために溶接後、叩いて修正しますが、
2本差しの場合曲がったものの修正は出来ますが、バーのピッチが違った場合、修正できません。
でも、うまく出来るか?やってみないと分かりません。
今回のコメンターさまはそのあたりの理解いただける方でしたので、行わせていただくことにしました。
とりあえず、必要な部材をカットして、溶接します。
2本差しは正確にピッチを合わせないといけないので、実際にマルノコに差したまま溶接します。

この状態で溶接します。
矩(かね)を見ます。

微妙に合っていないので叩いて修正します。
塗装して乾燥後、別のマルノコでチェックします。

マキタの165mmの新型5735Cでもスムーズに出入りします。
ついでにピッチ寸法が同じリョービの147mmW-573EDでチェックします。

穴は4つ開けています。
これは無垢材を挽くときに挽いた後側が開いてしまい肝心な切断位置の定規側に隙間が開いて
挽き幅が狭くなるのを防ぐ片面のみの当て木の取り付け穴になります。
他にも別パターンも作って発送しました。
今頃は到着していると思いますが、どうだったでしょうか?
お役に立てれば光栄に存じます。
改めて、今回はありがとうございました。