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大鉋 その後

以前の記事でご紹介した例の大鉋


何度、石堂鉋に問い合わせても返事がないとのこと。
そのため、石堂鉋の代理店の担当があちこちで確認を取った結果の報告が昨日ありました。


・製造元は石堂鉋で、ほぼ間違いない。(製造は昭和23年で昭和6年に9代目は死去)
・製造者は十代目の輝秀さん(当時48歳)本人の可能性が高い。十一代目の息子さんの可能性もあるが、その場合昭和7年生まれで16歳で作ったことになる上に当時石堂を名乗っていないので、その可能性は極めて低い。
参考文献http://www.misyuku-suzuki-kanamonoten.com/tiyoduru4.html
(この文献からは十一代目は昭和30年からになっている)
・「如意」と言う名前の鉋は既製品として存在しないらしい。おそらく贈答用として作られたので、贈り主か輝秀さんが一品限りで考えた名前と思われる。
・本刃金は何を使ったか不明であるが、最高級のものの場合、現在の価格で30万円クラス、一番安いものの場合は10万円クラスらしい。


当店への入手経路は
・近所の鉋の台入れ屋さんが何かの理由で大工さんに大鉋を贈った。
・その鉋を当店の借金の返済金が払えないので、現金の代わりに大鉋で相殺した。
それが現在に至っている可能性が高い。


とりあえず、ここまでしか分からないようである。
この大鉋をどうするか?はまだ決めていません。
できれば、この価値を活かせるところにお嫁に行くことがベストだとは思いますが、
昭和23年製造と言うことは・・・来年で製造から69年目。
とりあえず、来年まで預かることにします。
土田刃物店さんをはじめ、色々な方にご協力を頂きまして、ありがとうございました。