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際カンナのベアリング交換

マキタの♯1001の修理です。

冒頭では「際カンナ」となっていますが、正確には♯1001は「曲面カンナ」になります。
前のベースを反らせたり、拝ませたりできるので凹凸の両方の局面が削れますが、
それ以外に際まで削れる大きな特徴があります。
曲面カンナ♯1001は30年くらい前に廃盤になりましたが、再発売の声が多かったため、
際カンナ♯1001Nをリメイク(と言っても何も変わっていません)して再発売しましたが
意外と売れず、すぐに廃盤となりました。


今回はベアリング交換です。
でもちょっと勝手が違います。

際一杯まで削れるために主軸が片持ちになっていて、片側に2個ベアリングが入っています。

このまま納めればOKなんですが、
初めてこの機械をバラした時は衝撃的でした。
こんな高速回転するものが片持ちで良いのか?
でも、今考えてみると、直角二面カンナの縦軸は、ほとんど片持ち。
それが元で問題があったことはありません。
でも、一度だけ問題があったのはベアリング交換の時でした。
飯田工業の5寸の縦軸を外すのに縦軸のブロックが4〜50㎏くらいあったと思います。
これを維持しながらボルトを外すときにあまりの重さに手のひらを大きく切ってしまいました。
手が痛いのは我慢すれば良いですが、定盤や刃物軸などに血を付けると永久に残ります。
仕方がないので社長の奥さんに救急絆創膏をお願いすると娘さんでもある美人事務員がやってきて
治療をしてくださいました。
実はこの娘さんは結婚するまで薬剤師として病院で働いていたようで何かと手つきが良い。
その後、お昼にお寿司まで頂いて、感謝です。
5寸でこれくらいですから、尺の縦軸は一人ではベアリングを変えませんのでご了承願います。