昨日は、依頼の工場がお休みなのでオート定規の修理に向かう。
オート定規とはデジタル寸法を入力すると、指定のところまでストッパーが走って止まり、
捨て切りの長さ位置でピッタリ止まるので、墨をしたり、墨に合わせる必要がない便利な装置である。
今回の依頼は使うたびに寸法がズレるとのこと。
ストッパーを確認すると数年前にひずみを直して、補強をしたものが、再度ひずんでいる。
所長に新品交換を頼まれたので、その部品を交換する。
交換するだけなら簡単だが、それで問題が出ないか確認する。
1mに合わせる・・・異常なし
2mに合わせる・・・異常なし
3mに合わせる・・・異常なし
4mに合わせる・・・異常なし
5mに合わせる・・・異常なし
今度は逆方向に戻す。
4mに合わせる・・・1mm短い?
3mに合わせる・・・1mm短い?
2mに合わせる・・・1mm短い?
1mに合わせる・・・1mm短い?
どうやら行きと帰りで誤差があるようである。
考えられること。ストッパーを動かしているベルトが伸びたか?
少し張ってみると、誤差が倍になった?
ここで冷静に考える。ベルトはVベルトではなくタイミングベルトである。
V溝に入っているわけではないから伸びず、樹脂の溶剤が乾燥するので年月が経つと縮むと推理。
と言うことはベルトを伸ばしてみる。先ほど張った分の倍緩める。
テストをする。
工員さんに確認していただき合格を頂く。
修理代は部品代消費税込みで3万円くらいかな?
でも、これをメーカーに依頼すると、8万円くらいかかるはず。
もっと頂いてもいいかも?