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昨日のコメントの件

昨日NさまとおそまつさまからUSマキタのフィニッシュ・ブラッドの件のコメントがありました。
お問い合わせのものはこのことだと思います。
http://www.makitatools.com/en-us/Modules/Tools/ToolDetails.aspx?Name=XNB01Z

見た目は充電式フィニッシュネイラで名前はブラッドネイラ。
日本人には分かりづらいですが、本来「ブラッドネイラ」というのは頭のない釘を打つ機械のこと。
フィニッシュネイラはMAXの登録商標で、日立やマキタは「仕上釘打機」
日本では特有の呼び方をしていますが、フィニッシュネイラの海外での呼び名は「ブラッドネイラ」
ですから、上の写真は日本のフィニッシュネイルが使える充電式フィニッシュネイラになります。
でも異様な形状をしています。
以前もコメントで触れたことがありますが、
ピンネイラは充電式があるのにフィニッシュネイラはどうして充電式を出さないのか?
基本的にピンネイラの充電式はモーターでばねを縮めてそのばねの反発で打ち込みます。
この方式でフィニッシュネイルを打とうとすると、長さが同じ場合、
釘の進入抵抗は断面積に比例するといわれています。
ピンの断面は0.6x0.6mmでフィニッシュは1.1x1.3mm。
断面積は4倍ですから打ち込みに必要な力も4倍必要です。
ですから現在のピンネイラとほぼ同じ形状でフィニッシュネイルを打ち込むにはかなり無理があります。
それではUSマキタの充電フィニッシュはどうやって打ち込んでいるか?
それはエア式と同じ方式のようです。
本体内部のモーターで1発分のエアを汲み上げて、引き金とピストンはエア式と同じものを使って打ち込んでいるようです。


実際打っている動画です。

引き金を引くとモーターで圧縮空気を作りエアが溜まったところで発射しているようです。
クランクを回すために発射口がブレているように見えます。
でも一番の問題はBL1850のバッテリを入れた重量が3.5kg。
常圧90mm釘打機に釘を満タンに入れたくらいの重さです。
日本の大工さんには・・・。