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続・大工さんが泣いている

先日の記事の続きになります。


この厄介で且つ大きな現場なんですが、とにかく工期がない。
この物件を受けているY大工さんが知り合いの職人さんの電話番号を聞いてくるので、どうなっているか伺うと
木工事を兄弟子経由で請けていて、そこで応援要請したが途中で応援部隊がいなくなったとのこと。
電話を教えた先の職人さんには相談に乗って頂けたようであるが、忙しくて応援にはいけないらしい。
それでも誰か手伝ってくれる人はいないか相談されるので、
少し前に、60代後半の大工さんが安くてもいいから大工仕事がないかとの依頼があったので、
その話を振ると、即答しなかったが、翌日お願してほしいとのことで紹介する。
翌日「いくら払ったらいいか?」と相談を受けるが、
「予算のない現状と年齢を考えて一般の2割以上は安くしないと払えないでしょう。」


その応援に行かれた60代後半の大工さんが、なぜか働きに行った3日目の午前8時30分ごろ来店された。
「せっかく紹介してくれたけど、安いのは我慢するけど、俺のペースで働かせてくれんで辞めさせてもらった。」


すると、直後にY大工さんから電話が、すぐに倉庫に逃げて、電話を受ける。
「せっかく大工さん紹介してくれたけど、今日辞めちゃった。」
「今見えますけど、おおよその話は伺いました。」
「やっぱり安すぎたのかな?」
「安いのは良いけど、安いならまともに動いて欲しいと思ったらいけませんね。これも勉強したと思ってください。」


とにかく予算がない物件で応援を入れることは非常に不経済である。
応援の人は、なかなか人工(にんく)分働けないし、依頼者も手を止める部分が多い。
だから予算も工期もない物件はできる限り請けてはいけないと思います。


そもそもこの物件図面が決まってから施工業者が見つかるまで2年掛かったらしいが、うなづける部分ありですね。