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刃物の話(逃げる刃先)

刃物は時として使用者の思うように従わないことがある。
例えば、硬い大き目の木材の墨1本分くらい卓上マルノコで落とそうとすると
微妙に刃が逃げてしまい直角に切れないことがある。

これは刃先が楽な方に逃げようとする現象である。
木口切り以外でも節をかすめたり釘をかすめても同様に逃げる。
普通に切っても逃げることがある。
その場合は大抵、刃先の逃げない側が欠けていたり潰れていることが多い。
チップソーならまだ大したことはないが、切削抵抗の大きい切断砥石だとモロに逃げる。


同様にコンクリートドリルでコンクリートに穴を開けると中に入っている砂利が硬いために蛇行する。

そのために器具付けのための下穴を全部墨をして一気に開けると、必ず数か所ズレるので位置が合わない。
逆にケミカルアンカーは蛇行を利用して抜けなくなる。
そのためケミカルアンカーは砂利のない、ブロック・モルタル・レンガなどには効かない。