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今週の問題(手押しの段違い)

昨日は朝から修理依頼
「ウチのお父さんが削り物を始めたけど、自動の削り終わりに段ちが付くけど・・・。」
今から削り物やるのに、これでは「またの機会(ますかこう機ではありません)」と言うわけにはいかない。
「それでは至急伺います。」
週末の注文処理を済ませてから伺う。
ここの自動とは固定定盤自動カンナのことである。
順にチェックすると下のローラーの調整が若干悪いが、それ以上に刃のすぐ後ろのプレッシャーバーきついので
微妙に下げると、スムーズに送るので、とりあえずOKを頂いたが
「ついでに、直角の下の刃が動かないので直してほしい。」
下の刃と言うのは横軸(いわゆる手押しの刃)のことで、
動かないというのは回転しないのではなく、手押しと違って縦の定規を動かせないので、
刃物が縦定規方向に出たり入ったりしないという意味である。
この場合はスライド部分を移動させるネジの部分の噛みつきである。
カバーを外して、手押しの台を目一杯下げて移動ネジがギリギリ見えるところまで下げる。
浸透性の高いオイルを塗って強引に刃物を出し入れする。
だんだん動き出す。
何度も動かしているうちに新品と同じくらい軽く動くようになる。
このまま放置すると、浸透性の高い油は乾燥してまた噛みつくために動くうちにグリスを十分塗る。
最悪3時間くらいかかりそうな可能性があったが、1時間以内で終了。
終わってから直角二面の定盤を見ると先日の手押しのような欠き込みがない。


さて、ここで問題です。


手押しカンナにはこのような欠き込みがありますが、どうして奥の定盤だけ欠き込んであるのでしょうか?




解答・解説は、また来週!