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大工さんの鑑

先日、市内の金型屋さんに立ち寄った。
過去記事でも取り上げたことがあるが、釘打機の廃盤になった部品を金型の技術を活かして
趣味で代替部品を作っているので、それを分けていただきに行った。
その時にすぐ隣の大工のMさんの話をした。
その隣のM大工さんは長いこと親方(実は私の家の隣の大工さん)の元に居たが、
とにかく真面目な方で、見習いのころから、休日は必ず研ぎ物をされているらしい。
親方の元を離れてからでも、それは変わらなかったらしい。
還暦を過ぎても、声がかかればどんな仕事も積極的にこなす方で、
子供と同じくらいの歳の大工さんとでも目線を落として頑張っておられるが、
若い大工さんがM大工さんの刃物を見るとビックリされている。
「Mさんの刃物みんな顔が映るくらい研いである!」
まさに大工さんの鏡(鑑)である。
しかし、さすがに年を老うと、声がかからなくなる。
仕事がない時は、刃物研ぎと決まっているが、さすがに休みが続くと研ぐものがなくなるので、
いつ声がかかってもいいように刃物だけでなく、筋力も研ぎすますために還暦を過ぎても毎日筋トレに励んでいるとのこと。
具体的に伺ってみたら、大きな川の堤防まで歩いて
その堤防の上から下までを100往復して帰ってくる。
歩数にして7000歩(100歩多いと聞こえてきます)。
これなら、いつ声がかかっても大丈夫でしょう。
将来に向けて、少しは見習いたいと思います。
それではまた。