PVアクセスランキング にほんブログ村

NV90HMのピストンがない

日立の高圧90mm釘打機NV90HMの修理を行う。
症状は「送りが悪い」と書いてある。
空打ちするとピストンの戻りが悪い。
この場合はピストンリングの摩耗かピストンバンパの破損の可能性が高い。
ピストンリング摩耗の場合は発射口を下に向けるとピストンが落ちるので、この線はない。
分解するとピストンバンパが割れていたが、リターン不良を起こすほどではない。
念のためピストンバンパを変えて、ピストンを入れようとすると、
ピストンを何度出し入れしても、奥まで気持ちよく挿入できない?
一度ピストンを抜いて、よく見ると

先端が左曲りになっている。(なぜか180度回すと右曲りになる)
仕方がないので、ピストンを発注するが、日立の美人事務員さんから電話が
「NV90HMのピストンは補給中止です。」
つい最近まで販売していたような気がするが、よくよく考えてみると10年くらい経っている。
だったら、言うことを聞かない若い衆のように叩けばなんとかなるかも?(暴力はやっぱり駄目でしょうか?)
ダメ元で叩く。


高圧のピストンの軸は、速射性を重んじるため私の頭のように中身を空っぽにしているものが多く、
叩くところを間違えると折れやすいので注意が必要。
とにかく、叩く!
コンコンコンコン・・・・・・
このくらいで「許してやったらどうや」(愛知より東の方には意味不明で申し訳ございません)


今度は気持ちよくピストンが挿入できました。


でも本来の依頼内容とは別の部分です。
送り不良の原因は逆止爪の折損でした。これは部品があったのでセーフ!