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日立フロアタッカ

先日、遠方の方から修理品を送られてきました。
その中に日立のフロアタッカが入っていました。

症状を確認しても特に異常がないので、直接電話して伺うと
「他の機械よりも打ちこみが悪いんですが・・・。」
「この機種はMAXやマキタの高圧とは違い、座屈防止装置がないから、釘が曲がって入るため、進入抵抗が大きく、入りにくいんです。」
座屈防止装置は、釘を座屈させないだけでなく、釘を垂直に案内する意味もあります。
座屈せずに何とか入るステープルは両脚がガニ股に打ち込むために入りにくくなります。
その代り余計な機構がないですから釘詰まりの時に簡易に外ずすことができます。
そもそも日立のこの機種は台湾製で、本体は台湾モデルと同じ部品で

実打ちガイドの部分だけ日本仕様になっています。
ただ、この機種のOリングはやたらと摩耗が早い。
5棟も使うとこれくらい摩耗します。

これはピストンOリングです。Oリングは断面が「O」だからOリングと言います。
ピストンOリングが摩耗すると断面が「O」ではなく外周が摩耗して「D」になります。

エア漏れの原因に「ピストンのリングが減っている。」なんて言われる方がみえますが、
ピストンリングは外してもエア漏れはしません。
ピストンが戻らないだけです。

どんな釘打機でも同様ですが、発射口を下に向けてピストンが落ちてくるようなら
ピストンリングの破損または摩耗の可能性大です。
台湾製の良いところもあります。それは部品代も安いこと。
ですから早めに交換しましょう。