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超仕上カンナ修理 その1

この日はシンクスの古い超仕上カンナの修理依頼です。
最初は70代の職人さんからの電話。
常に取っ払い口調の方なんで、思うように話が伝わらず横で番頭が笑っている。
とりあえず、大雑把にまとめると
「超仕上が戻って来んだけど。」
「リターンのリミットが引っかかっている可能性があるので、材料の下の踏んづけるスイッチを押してみてください。」
「押したけど変わらん。」
それだとマグネットスイッチの可能性が高いので、伺います。」
症状はリターンしない。
リターンの発動させるリミットスイッチは異常ないようであるので、
原因はモーターを逆転されるマグネットスイッチの可能性が高い。
カバーを外そうにも後ろの延長ローラーの代わりにステンレス流し台が置いてあるのでバールでずらして中に入る。
蓋を開けて、テスターで電極の導通を測ると異常はない。
このまま動かして動作確認をする。

(なぜか逆さについている)
すると、行き3個、帰り3個ある電極6組あるうちの1個の接触が悪い。
そう言えばリターンするはずのタイミングで微妙に音が変わる。
原因は三相の1極が接触不良のために3極あるコイルの2極がお休みになる欠相運転を起こしている。
欠相運転の場合回転方向の特性がないために右回りに電気を流しても左回りの惰性があると左回りに回ってしまう。
(但し力が弱い)
対策は、部品交換のみである。
でも、この機械は35年くらい前の機種。
同じ部品がないのは当然であるが、納める部分が非常に狭いためにそのまま納まる部品があるか?
シンクスに問い合わせると配線を変更しなければいけないが、部品はあるとのことで
即日発送していただく。
続く