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超仕上カンナのお掃除

先日、引き取ってきた超仕上カンナ丸仲のカスタムZですが、
設置してあったところが海辺の作業場のため、保管状態が思わしくない。
さらに長い年月使っていなかったので、塗装も汚れ、定盤は錆で埋め尽くされていた。
塗装面の汚れは当店で調合している油落としで綺麗にする。
錆た定盤は可能な限りヘラで削り取り、残ったところはワイヤーブラシで落とす。
サンドペーパーは平面精度が落ちるだけでなく、フライス痕も消えるので
木と定盤が吸い付いて材料の動きは重くなるので、出来るだけ使わない。
ベルトも一皮削って出来あがったものがこちら。


今回は売り主の知り合いの方が欲しいようであるが、責任を負われたくないので当店経由で買ってほしいとのこと。
それだけに動作確認をしっかりチェックする。
一番肝心な刃物部分。
刃物は当然研磨する。
研磨した表刃を取りつける。
最初に裏刃をボルトで固定して(このとき締めすぎると裏の口が開くことがあるため、緩まない程度に締める)

ナイフストックに取りつける。
こちらのボルトも裏刃同様に緩まない程度に締める。
とにかく超仕上カンナのボルトは刃物が回転するわけではないので、緩すぎても危険はない。

両端の欠き込みに調整ボルトが入っているので、そのボルトを回して微調整する。

この時、表刃のボルトが締まりすぎていると、裏刃のみが動いてしまい、やり直しになります。


続く