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入隅カッターのメンテナンス

昨日の続きでございます。
届いた荷物の中身はある程度察しがついているとは思いますが
こちらでした。

やっぱり秋田の色男はお心遣いが違います。
ごちそうさまでした。
(決してお土産を催促しているわけではございません。)
さて、今回の依頼内容は
1:ひずんでしまった刃物の修正と研磨
2:本体のメンテナンス
1につきましては、ある程度、使用者が修正されていたようですが
それでも、刃先が1mm近くブレていました。
今回の刃物はシャフト径が6mmのため無理な力がかかるとコレット直下で曲がります。
シャフトが曲がると刃が上下と前後にブレます。
修正は曲がったシャフトを平面の金床に置いて、普通の玄翁で叩いて修正します。
これでいいかな?と思ったら本体に装着して刃の上下のブレを確認します。

ベースに定規を当てて、刃物を手で回し、4枚ともピッタリになるまで何度も繰り返します。
今回はユージ君がチェックしているので緊張します。
10回ほど繰り返して4枚ともほぼ同じになったので、これから研磨です。
4枚刃のうち1枚が軽く刃こぼれしていましたので、軽く摺りこんで刃先を合わせます。


2の本体のメンテナンスですが特に何もありませんが、長く使うと一か所だけ不具合が出ます。
それはベース中心のスライドシャフト。
木埃と油脂が付いてスライドできなくなります。
ですからこの部分にオイルを付けてください。

以上で終了です。
今回研磨は精度の高いルーター研磨機を持っている外注に依頼しましたので、完成までもう少しお待ち願います。