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改めてブラシレスモーターその2

ブラシレスモーターだと、良いことばかりのようにも思えるが欠点も多い。
1.制御回路がないと使えない。
100Vのマルノコは基盤がハンドルの中に納まらないため、別の容積を確保せざるを得ない。


2.コストが掛かる。(説明不要)


3.鉄粉に弱い。
回転部分が永久磁石のため鉄粉が入ると外周と擦れて問題が起きる。


4.電流を制御するサイリスタに冷却装置が必要になる。
コンプレッサーは基盤に風を通し、充電インパクトはモーターの風を利用している。


5.ブラシモーター特有の負荷がかかれば掛かるほどトルクが上がらず、逆に下がる。
昨日のtaka311さまからコメントのあった点なんですが、
コンプレッサーやインパクトドライバーのようにモーターが止まるような使い方をしない
工具の場合、問題は起きませんが、マルノコや溝切あるいは座彫り作業では難がある。


本来、ブラシレスモーターはパワーツール向きのモーターではないが、
省エネを優先したい大型コンプレッサーや充電工具には有効である。
しかし、無理の利く電動工具には不向きのモーターである。
極めれば、軽いモーターのため総重量を軽くすることが優先出来れば良いが
現在の100Vブラシレスマルノコは決して軽くなっていない。
しかし、技術がもっと発達すれば、欠点も補えるかもしれない。


現実問題として、かつて
リチウムイオンバッテリ電動工具には使えない。」
と言われていた。
理由は軽く温度上昇しやすいのと電解液に可燃性のものが使われていたため引火の問題があった。
しかし、温度センサーや過負荷防止装置などの革新により、定説が崩れた。


数十年ほとんど進歩していない電動工具のモーターも将来に向け革新の時が来ている。


未来の電動工具の設計者・開発者に願いを託します。