先日、三相の自動カンナの送りが速すぎるので遅くしてほしいとの依頼があった。
話によると、最初はこんなもんかな〜と思っていたけど、
応援の大工さんに使ってもらうと
「お前のプレナ速すぎて逆目が止まらん!」
どうしたら遅くできるかの問い合わせである。
送りモーターを遅くするには三相インバーターを使うが、結構予算がかかる。
別の方法としてVベルトの掛かっているモーター側を小さくするか
送りローラー側を大きくすれば遅くできる。
それ以外に送りのチェンのスプロケットギヤの大きさを変える方法もある。
次の日、その依頼の大工さんから電話が
「昨日のプーリーの件だけど、大きなプーリーに変えてもハマるだけの余裕があるから、見てくれる?」
翌日の昼一番に現地に伺う約束にした。
当日の朝、来店され
「今日昼から予定が入っちゃったんで、留守でも良い?」
「別に開いていれば構いません。」
「そう言えば変速ハンドルが折れてからおかしくなったような気がする。」
「それでは、その件も踏まえてお邪魔します。」
午後現地に伺う。
実は今回の自動カンナは、今は無き伴鉄工の自動カンナである。
伴鉄工はかなり昔から地元愛知県でどこの問屋も販売店も売ってくれないのでユーザー直販をしていた。
(逆説として、直販をしたから、どこも取り扱わなくあったと言う説もある。)
数年前に倒産して、婿さんがビーテックと言う会社を立てて、
直販と部品補給のみの業務を行ってきましたが債権者会議で昨年末に社長が解任され
今年ビーテックも倒産し、悪く言えば”ケツぬぐい”であるが、ここは信用の稼ぎどころ。
ハンドルは確かに折れている。
ベルト側を見ると
変速プーリーになっている。
これから高速にすると
ベルトが緩んだ?
続く