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コンプレッサーの高額修理について

数日前からピヨ三郎Zさまのコンプレッサー修理の件で色々のコメントを頂いておりますが、
その部品につきましては遅くなりましたが昨日出荷しました。
ありがとうございます。

せっかく、単価の高い部品を交換しても、別の高額部品が摩耗すると
嫌気がさしてくると思います。


かなり前でしたが、MAXサービス(修理しているところ)に
「コンプレッサーの高額修理はどうなんですか?」
と質問すると
「5万円前後の見積もりの場合ユーザー名が(株)○○とか○○工務店(株)のような名前だと、修理依頼があって、個人の大工さんのような名前だと修理中止返却になることが多いですね。」
これは、頷ける話である。
所有者が自分で使って故障した場合、
高額修理をしても次にこれまでの期間より短い期間で高額修理になることを想定すれば、
修理をするよりも新品に買い替えたほうが安上がりになる可能性が高い。
逆に、所有者が従業員に提供しているものが故障した場合そんなことは考えず
目の前のコストを優先するからと思われる。


ところが、先日MAXの営業が
「最近は、ちょっと変わってきて、個人所有の高額修理でも新品に買い替えたほうが良いと予測しても、販売店さんが新品を販売しても儲からず、修理の方が適正利益を取れることもあり高額修理を薦めて、新品が売れない。」
当店では逆に高額修理はほとんど薦めていない。
理由は、

最初に摩耗するところは18〜20の高圧ピストンリングであるが、大抵の方は摩耗してもそのまま使用して
21シリンダや24空気弁あるいは常圧側の20〜30のピストンリング
33空気弁・31シリンダまでも摩耗して止まらなくなってしまう。
ここまでくると修理代は2〜3万円コース。
さらにシリンダが削れた時のアルミ粉がいたずら?してか、
ピストンのロッドピンやベアリングが重くなると、この部品が1万円前後する。
さらにそのころモーターのベアリングも寿命に近づく。
機種によってはアセンブリ(組み立て品)のため超高額。
でも、コンプレッサーはこれだけではありません。
モーターを起動させる複雑怪奇な基盤が3〜7万円ほどする。
高額修理をすると新品に近くなると錯覚しているかもしれませんが
高額修理をしても交換した部品のみが新品であって、
他は寿命が近くなっていることを前提に考えてほしいものです。