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新・高圧コンプレッサーのメンテナンスの考え方

以前から、高圧コンプレッサーの定期的なメンテナンスを勧めてきましたが
最近のコンプレッサーはリップリングを始め、早期故障対策を講じていただいたおかげで
以前よりも、早期故障率が減っています。

「そんなことはないだろ!」
と、お叱りを頂くかもしれませんが、剛床や構造合板・ビス打ち機など
10年前よりもコンプレッサーの駆動率が明らかに上がっています。
5年あたりの修理回数が同じで倍使っているのであれば、寿命が倍になったことになります。
それでもメンテナンスをすることにこしたことはありませんが、
ちょっと様相が変わっています。


それは以前の高圧コンプレッサーの故障は、ほとんどがピストンリングおよびガイドライナの摩耗の放置による
シリンダのかじりでした。
ところが、最近は、リップリングに変わり、シリンダをなかなかかじらず長持ちするようになったため
別の個所の問題点が発生するまで耐久性が上がりました。
そのため、リップリングやシリンダは寿命になるころには
モーターやクランクのベアリングやピストンのガタが出てしまい
相当な高額修理になるケースが多くなっています。
この場合、リップリングの摩耗が原因ではないため
早期リップリング交換しても意味がありません。
特に対策はございません。
結論として、ある程度ガタが来たら、新品に買い替えた方が賢明になってきたようです。
決してメーカーの回し者ではございませんが、修理するばかりがお客様のためではありません。
今にも倒れそうな住宅に中途半端なリフォームを施すようなことですから。