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中古品

中古木工機械の業界では中古品の程度を表すのに、下記の言葉を用いる。
・整備済み
 定盤を削りなおして、消耗部品を取り替えて、全塗装したもの。
 新装したため、新品並みの保証があるが、手間代も高額なため、それなりに高い。


・調整済み
 部品交換はせず、調整箇所をすべて再調整したもの。
 調整不良のクレームは無償で行うが、それ以外は有償。手間代があまりかかってないので、値打ちである。


・現状品
 何もしていない状態。
 クレームは一切受けないが、試運転したと言う表記があれば、最初から動かない場合のみ返品の対象になる。
 無償修理してくれる場合もあるが、買い手からお願いできない。


当店のエア工具や電動工具も同様であるが3万円以下の中古品で整備済みは予算的に不可能である。
修理済みの中古品は新品の1/3程度の寿命しかないから、価格も1/3以下で収めなければいけない。
しかし、当店で中古を買うと買うときは最低の価格で出せと言わんばかりに購入されるが
ある程度使ってから不具合が出ると、
「半年しか使っていないのに壊れたから無償で直せ。」
「1軒しか使ってないのに、壊れたから返品だ。」
こんなことを言われるようであれば中古品は売りたくない。
少しでも安く収まるように考えたあげくの価格設定です。
中古品は引き取って・状態確認して・お客様に説明して・できる範囲の保証をします。
ですから修理代と別に新品の3倍くらいの手間がかかります。
だから利益率が3倍ではなく、利益が3倍ほしいところが本音。
現実は、ほど遠いだけに中古品は販売したくないところです。


ところでメールや電話で「トシカネさんの中古品ならしっかり整備されているので安心して買える。」
と言う話を頂いておりますが、正直、否定させてください。
問題があって引き取った中古品を下取って安く販売するんですから、整備予算はほとんどありません。
中古在庫品の修理は、基本必要最低限です。
理由は、すでに本文の通りでございます。