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固定定盤自動鉋のインバーター交換 その1

先月の暮れに来た修理依頼。
「昇降のボタンを押したらエラー表示が出て使えなくなった。」
これは、昇降インバーターの寿命の可能性が高いので、メーカーであるマキタの納期&見積確認する。
すると岡崎工場に3個あるとのこと。
機械設置場所からマキタの工場まで車で10分掛からないが
マキタの岡崎工場は、どんな事情があろうが、部品は営業所に一旦納品しないと渡してくれない。
そのため、翌日なら修理可能である。
それを踏まえて現地に伺う。
自動鉋は急を要するもの。
急ぎと言われなくても最善策を行わなければいけない。
まず、制御盤を開ける。
制御盤の中には、インバーターが2個ある。


ちなみにインバーターとは周波数変換装置のことである。
通常、西日本では電力会社の周波数は60Hzである。
よく使われる4P(ヨンピーではなくフォーポール)のモーターは1Hzで半回転回るため、
1秒間に30回転であるが、機械のシビアな回転をさせるものは周波数を変えて
回転数を制御する。
インバーター半導体の回路であるが、モーターを回すために大電流を流すので、
意外に寿命が短い。


話が逸れてしまいましたが、片方のインバーターにLED表記が「ERROR」になっている。
昇降側だろうと思ってきたが、万が一送りインバーターの可能性もあるので
老眼鏡の度の強いので、確認すると、大方の予想を覆し
不良インバーターは送り側であった。
すぐに納期&見積もりしなおす。すると回答が
「現在、欠品中。納期は2週間後。」
お客様には事情をお話しし、納得していただく。


その一週間後、何の前触れもなく、送りインバーターが届いた。


続く