先日、ある建築屋さんから手押しの修理依頼があった。
その日は、たまたま手が空いていたので、すぐ行くことにした。
出かける前に電話が鳴った。
はじめて電話を頂いたKさんであった。
依頼内容は廃業された大工さんから分けていただいた直角二面鉋を設置してほしいとのこと。
10年近く会っていないと思うが、これから伺う予定の建築屋さんのホームページに写真が載っていたので
以前、親方に
「KさんがHMに載っていたけど、昔取引先の宮大工さんのところに見えた方で。」
「今、近くのお寺をやってるよ。」
てっきり、ここに勤めていると思ってKさんに
「今から行きます。」
「どこに〇〇さんの作業場に。」
「だったら、寄ってくれる?」
「修理後、伺います。」
建築屋さんに聞いて呼ばれたものと思ったら、今回は全くの偶然であった。
修理は簡単に終わってしまったので、kさんに電話すると
「2〜3分待ってね。」
そんなに近くにいるのか?と親方と世間話をしながら待つこと10分以上。
見えました。
僻地で借りている作業場のようで、Kさんのトラックの後ろを付いて行き、到着。
道路からの入り口がスロープのように傾斜になっており、ローラーで転がすのは危険な状態である。
「これではユニックかクレーンがないとできませんよ。」
「・・・・・。」
どうも予算をかけたくないようである。
倉庫奥を見ると、チェンブロックが掛けてあるIビームがあるので、
「あれ(Iビーム)にレバーブロックを掛けて引くから、何とかします。」
と言うことで、翌日行うことにする。
次の日
現地に着くと、まだKさんがいない。
すると電話が
「今日木材を仕入れにユニック借りてきたので、もうすぐ着きます。」
レバーブロック一式用意してきたが、本日は用なしである。
分解した直角二面と言えども、本体だけで1t以上ある。
それでも、Kさんと二人で何とか搬入して全部組み立てた。
もちろん水平&通り出しも行いました。
続く