昨日の記事で慌てて工具箱を提げて取っ手を折るほどの修理は、難関のパネルソーでした。
以前、記事でUPしたものであるが、今回はチェンを張るテンショナのアームが折れた。
別の個所でボルトも折れていたが折れ残ったボルトが抜けそうもないので別の個所に穴を開けて
新たにタップでボルト固定するもくろみである。
店に持って帰り鋳物溶接を行う。
鋳物用の溶接棒は異様に高額である。
一般の鉄鋼用の100倍くらいする。
高くてもこれがなければ何ともならないので構わず溶接する。
再度、パネルソーの現場に行き、取り付けるが、マルノコが一番下まで降りると
バキッ!
溶接個所がまた折れる。
溶接不良か?
よくわからないが、再度溶接。
再々度パネルソーのところに戻って、元通り取り付け、一番上と一番下に降ろして
位置確認すると、通常よりも余分に上も下も移動しているので、リミットスイッチをギリギリまで詰めて
移動量を制限する。
今度はバッチリだと思って思いっきり下に降ろすと
バキッ!
マジか!
どうして折れたか?再度確認すると
下側ではなく上側にクッションのゴムがあるが劣化して新品の時よりも長さが短くなっている。
この短い分は当たる部分にコンパネを当てて距離を稼ぐ。
ところが下にもあると思われるはずのクッションがない。
どうもこれが原因のようである。
依頼者のお父さんである社長に事情を話すと垂木とゴム板でクッションを作ってくれた。
こちらはその間に再々度溶接する。
再々再度、戻って取り付けて試運転・・・・異常なし!
昨日、そのお客様から電話が(また折れたって言われたらどうしよう・・・と思いながら)
「養生テープ1ケースとビスケット#0を3袋届けてください。」
「パネルソー使われましたか?」
「全然バッチリですよ。」
これで、ぐっすり寝られます。