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安価なアンカー

先日若井産業の営業マンが新人研修を兼ねて4月入社の新人と同行に来店されました。
その中でH鋼用のダンバ(ドリルビス)の話をしました。
「最近はH鋼用のビスの需要はどうなんですか?」
と訊かれましたので
姉歯事件から、鉄骨物件に構造計算書が必須となって、見積もりの段階で高額な構造計算書が必要なので、その時点で見積却下されることが多く、ずいぶん鉄骨物件が減ったんですが、その反面それまでかなり普及していた火薬銃を所持していた大工さんが引退や返却により、火薬銃の普及率が減って、逆にH鋼用のビスが見直されていますが、如何せん絶対数が少ないので、売れるとまでは言えませんね。」
「とりあえず、従来品は刃が垂直だったんですが、今回の新製品は刃がスパイラルになったんで穿孔速度が1.7倍になりました。」
「でも、新型は長さが50mmまでしかないんでしょ。最低60mmないと大工さんの仕事になりませんよ。」
「えっ?」
「大工さんは基本的に1寸板を止めますから、H鋼を開ける刃の長さが約15mmあって、その刃が抜けてからネジが10〜15mmほどH鋼に止まるので、その残りが30mm以上必要ですから15+15+30=60mmは必要です。」
「いや〜板金屋さんは調子が良いって言っていますが。」
「板金屋さんは板金屋。トタンを止めるなら50mmあれば問題なし。でもウチは大工さんの使うものしか用はありません。」
こんな感じで、いつもの如く話が前に進みません。
とにかく新人のために冒頭に
『いい営業になるには、相手の気持ちをできるだけ理解すること。』
と言いました。
担当も新人も少しは理解いただけたでしょうか?


話がタイトルから逸れっぱなしのようですが、最近少ない鉄骨のおかげで
鉄骨用の太いアンカーボルトも全く売れません。
そんな中、緊急で鉄骨用のアンカーボルトの注文が来ました。
在庫がないサイズを本日中に欲しいとのこと。
取りに行っているよりも作った方が早いので、早速制作に。
今回はW5/8(5分)なので16mmの丸鋼をカットします。

次に倉庫のH鋼の柱に溶接してある鉄筋曲げに掛けて

ハンドルを降ろすだけ

後は、ネジを切って出来上がり。
全部で20分くらいで終了。
配達の方が時間が掛かります。