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ピンチからの脱出

パネルソーの中に閉じ込められて(すみません閉じ込められたんじゃなくて、自らの不注意です)
声の届く範囲には人はいない。
しかも携帯に手が届かない。
しゃがんだ状態で右手で左のズボンのポケットに手を入れるのは不可能と判断し
藁をもつかむつもりで分銅を吊ってある目の前のチェンを手前に引いてみると
肩の荷が少し軽くなった。
数秒なら右手で支えられるので、その間に左手を離して、携帯を股間に置く。
もう一度左手でモーターを支えて右手で社長に電話する。
「命に別状はないですがパネルソーに閉じ込められてしまいましたので今忙しいですか?」
「今現場で作業中だけど、息子が事務所にいるから、すぐ行かせる。」
これで最大のピンチから抜け出せる。
すぐに息子さんが助けに来ていただけました。
「大丈夫?」
「動けないだけで、何かつっかえ棒さえあれば何とかなります。」
息子さんは立派な大工さんなので、目視ですぐにつっかえ棒を作っていただけ、
ようやく解放されました。
改めて、今回の危険だったことに不可解なことがある。
本来モーターが落ちてくるはずがない。
理由として
1.モーターは上のスプロケットを介して、反対側の分銅と吊り合っているはずである。
2.減速ギアのスプロケットにチェンが効いているため分銅がなくてもある程度は支えられるはず。
3.減速ギアのモータープーリーを刃物が上がる方向に回したのに刃物全体が下がってきた。
この条件から駆動部のどこかが破損している可能性が高い。
一番怪しい減速機の主軸を見るとスプロケットを固定しているナットが緩んでいる。
分解して確認する。すると

マジかよ!
空転止めの直径8mmのピンは折れているしテーパー軸は穴側・軸側とも傷だらけ。
これをすべて処理しないと使えない。
さらに続く