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切断砥石

先日、問屋の展示会に伺った時の某砥石メーカーのブースの話です。


この日のブースには営業マンではなく、一見ベテラン風のお姉さまの営業ウーマンでした。
(決して”ブースだけにブス”ではありません。)
女性の営業はツッコんだ話(下ネタではありません)をするとはぐらかす方が多いですが
この営業ウーマンはどこまでも着いてきます。(決してホテルに誘っていません)
切断砥石と言えばお決まりの営業トーク
「最近は薄いものに人気があります。」(ゴム製品ではありません。)
「そうですね。金の卵が売れていますね。」(キンタマとは言っていません。)
「でも、薄ければ良いってものでもないですよ。」
「えっ!薄い方が気持ちよく切れるでしょ。」(”切れるでしょ”まで読んでください)
「薄い切断砥石に人気があるのは厚い鉄板や鉄筋を切るときに軽く早く切れるからですが、トタンのように薄い鉄板は、とたんになくなります。ですから一般には薄い鉄板には厚い砥石で厚い鉄板には薄い砥石を使います。」
「どうして、トタンだと薄い砥石が減っちゃうんですか?」
「それは、ドレッサー現象が起きるからです。」
すると、隣にいた問屋の担当が理解できていました。(エライ!)
ドレッサーとは卓上グラインダーの切削面が目詰まり(厳密には目詰まりではなく砥粒の鋭利な角がなくなって丸くなった状態になること)を除去するために手裏剣状のものが数十枚入っているものを砥石面に当てて、表面の砥粒を剥がして鋭利な砥粒を表面に出すものである。
トタンの木口が薄い切断砥石に当たれば砥粒が剥がされるために、切断砥石がすぐに小さくなってしまう。
逆に厚いものを切ると切れないケースとしてアングル切断の話をしたら、存じておられた。


始めてアングルを切る方は、たいていこのように固定するが、
この場合、垂直部分は軽く切れるが水平部分に突入すると極度に切れなくなる。
切れない理由は、切断中の接触面積が大きくなるからである。

そのため、業界ではへの字に伏せて切る。
このように切れば最初から最後まで接触面積が変わらないので、終始軽く切れる。
ここまでは営業ウーマンは存じておられました。流石です。
そこで、さらに問題を投げてみました。
上記の方法よりも、もっと軽く切る方法があります。
どんな方法でしょうか?
分かりますよね!