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今週の問題(チャタリングの原因は?)

先週の超仕上鉋の修理のことでした。
お客様から電話で
「超仕上がリターンの時にガチャガチャ言って帰ってこない。」
至急伺います。

今回の相手はシンクスの3X-360。
厚みの設定も自動で行うために「フルオート」と呼ぶが、かなり古いので「古オート」かもしれない。
今から30年以上前の機種なのでコンピューター制御ではなく原始的なリレー制御。
それだけに修理しやすく、修理代も抑えられる。
ただ、部品すべてが30年前の既製品を使っているために、修理するときはすべて代替(だいたい)部品になる。
とりあえず、試運転すると電話の通り、リターン時にガチャガチャ言っているので
マグネットスイッチがチャタリング(入り切りを繰り返す)を起こしている。

逆走専用のスイッチを入れると欠相運転をしているためテスターで確認する。
すると基盤の中でベルトを回す正逆用のマグネットスイッチの一か所がONでも導通しないので交換する。

導線の長さに余裕がないし、新しいマグネットスイッチの方が大きいので
交換しないマグネットスイッチの位置をずらして、固定する。
残りの線を移して試運転。
すると、チャタリングは治っていない。
しかし逆走専用のスイッチは正常に動くようになった。
おそらくチャタリングを起こしているためにマグネットの接点が焼けてしまったのであろう。
こうなると回路図がないので原因が特定できない。
とりあえずシンクスの名古屋に電話する。
「タイマーリレーが壊れていると思うから代替品の番号を調べます。」
タイマーリレーは20年くらいで寿命なので、良くても悪くても交換すべきなのでお客様の同意を得て交換することに。


翌日、部品番号が分かったのですぐに発注。


翌々日入荷したので、交換に伺う。
タイマーリレーは差し込むだけなので交換は至極簡単。
それでは試運転・・・・。
しかし、チャタリングは改善されない。
シンクスの名古屋のレベルでは期待できないので、本社の静岡に問い合わせる。
電気の担当はいなかったが、すぐに連絡を頂く。
事情を話すと、思わぬ原因の可能性を指摘された。
先にお願いすべきだった回路図を現地にFAX頂いて

早速その対処法を行うと、正常になってしまった。


さて問題です。

想定外のチャタリングの原因は何だったんでしょうか?


ヒントは画像の中にあります。


解答は、また来週!