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先週の解答(目指せ!究極のスライドチップソー)

早速ですが、先週の解答をします。
先週の問題は、藤田丸鋸の試作の190x72スライドチップソーをC7RSHCに付けてカットしたときの断面が

このように凹んでいた(1)原因と(2)対策でした。


1.今回の切断面の凹んでいた原因は?


2.また、その対策は?


まず、今回予測した原因としてチップソーではなく、新品のスライドマルノコにあるかもしれないので
中古のC7FSに付け替えてカットしました。
すると全く問題なく切断されました。
図の凹んでいる箇所もないし、一般のチップソー特有の切り始めと切り終わりの開きもほとんどありません。


過去記事でも何度も取り上げてきましたが前々から深切スライドに難があると睨んでおりましたので
C7FSで空転させてブレーキを掛けたものとC7RSHCで空転させてブレーキを掛けたものを比較して
藤田丸鋸さんと二人で確認しました。


すると、新品のC7RSHCは起動時と空転時のブレないのですが、ブレーキを掛けて
回転数が中間付近の時に微妙にブレているのが老眼の私でも確認ができました。
もちろん中古のC7FSにはブレーキ時のブレはありません。
今回の凹み痕はブレーキが掛かった時のチップの位置なので、
今回の原因がC7RSHCのブレーキ痕であることは、まず間違いないものと思われます。


そもそも深切は刃がたくさん出ているから精度が悪いと言うだけでなく、他に問題点がたくさんあります。
・刃を保持するフランジ径が5mm小さい(加え半径が7.5mmしかない)
・主軸が細い
・主軸を保持するベアリングが小さい
・ベアリングを保持するハウジングも小さい
・主軸を回すギヤも小さい
と、精度を保つための問題点が多すぎます。
これを藤田丸鋸さんに説明すると、
「〇〇(販売店)は何も言わなかった!」
「そんなことを知っている販売店なんてほとんどいませんよ。」
「・・・・・。」
「とりあえず、これはこれで非深切なら問題ないですから、今度は主軸が不安定な深切対応の厚いチップソーにも挑戦してください。」


今回の対策につきましては、深切を使わないことがベストですが、
他の方法として、余計なお世話かもさまの
「自分の場合 切終わりは 上に上げてから
スイッチをきります 刃が材料の中にある時に
スイッチをきると 大体そういう風になります」
が宜しいかと思います。