PVアクセスランキング にほんブログ村

先週の解答(ビス打機復習問題)

それでは先週の解答を致します。
先週の問題は
エアビス打機は日立もMAXも本体部分は全く同じものであり
違うところはエア差込口にレギュレーター(調圧器)の付いているものが高圧機で

レギュレーターが付いていないもいのが常圧機となります。

一般には高圧機の方が早く打てると言われます。
また、常圧ビス打機に市販のレギュレーターと付ければ


高圧エアでも使えますが、打ち込み速度が遅くなり、あまり実用的ではないと言われます。


ここで問題です。
上記の3通りの使い方で一番作業が早いのがレギュレーター内蔵の高圧機で
次ぎに早いのがコンプレッサーで減圧して使う常圧機で
一番遅いのが常圧機に減圧する高圧コンバーターを付けたものと言われます。
同じ考え方のはずなのに、どうしてこんな差が付くのか?
お答えください。


と言う問題でした。


この解答を導くためにはポイントが二つあります。
一つ目は常圧ビス打機の使い方と高圧ビス打機の使い方の違いになります。
違っている部分はレギュレーターがコンプレッサー側にあるかビス打機側にあるかの違いになります。
それなのでエアホースの中に入っている圧力が高圧か常圧の違いかと言う違いになるわけですが
高圧ビス打機は高圧で打つわけではないので圧力が高いから云々ということではなく
ホースの圧力が高いと常圧よりもたくさんのエアが入っています。
実際は平均として高圧が内径7気圧x5〜6mmで常圧が23気圧x6.5〜7mmですから
ホースの中に入っている圧縮エアは約2.5倍あることになります。
エア工具はホースを通じてコンプレッサーから取り入れるエアによって作業しますので
できるだけ先端工具に近いところにエアがある方が作業が早くなり
結果高圧ビス打機の方が早く打てることになります。
同様に、ホースが太ければ早く打てます。
またホースが短い方が早く打てますし
コンプレッサーが遠い場合、手前に補助タンクを付けて手元ホースを短くすれば早く打てます。


二つ目に高圧コンバーターの特性になります。
高圧コンバーターは本体を軽量および短小にするため調圧バルブを面積も開き幅も小さくしています。
そのためピンタッやフィニッシュのように消費空気量の小さいものには影響がありませんが
N75の釘打作業やビス打機のように大量のエアを流さなければいけない場合
バルブを通過する空気抵抗が大きいためにエアの流れが遅くなってしまいます。
そのためにエアビス打機が本来の速度では打てなくなります。


その昔、当店ではコンプレッサーに使用するレギュレーターに雄の高圧プラグと常圧ソケット付けて
高圧コンバーターよりも安く5900円で販売していました。
その場合コンプレッサーと同じバルブを使用していますので
理論上、常圧ビス打機でも高圧ビス打機と同じ速さで打てることになりますが
実際に比較していませんので、証明はできません。


明日は、これは何でしょう?になります。