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2年越しの正常確認 その2

掛かってきたメーカーの電気担当に症状伝える。
・縦軸と送りのスイッチが入るときと入らない時がある
・そのスイッチのリレーのランプが点灯するが妙に暗い
・またそのリレーを別のリレーと入れ替えたとき、別の箇所に付けたリレーは正常に点灯し、入れ替えたリレーは暗い点灯である
このことを踏まえたうえで、回路を辿っていただくと
「これはこのリレーに入る電源の異常としか考えられませんね。」
「このリレーだけおかしいのは考えづらいですが?」
「でも他に考えられないですが・・・。」
ここでちょっと整理する。
今回異常のあるリレーの役目は自己保持回路を設けるためのものである。

縦軸と送りのスイッチが入らないとお客様に言われたのでそのまま伝えたが
リレーが入ろうとしているが押しボタンスイッチを離すと切れてしまっているので
自己保持が保たれていないと言うことになる。
この場合リレーそのものが不良と考えられるが、交換しても異常が変わらないので
原因はそれ以外にある。
ひょっとしたら!
押しボタンスイッチの異常かもしれない。
テスターで測った時は異常がなかったが、テスターは1.5Vの微弱な電流で確認しているために
少々接触が悪くても正常に判定するが
リレーを動かすときは12Vくらいの中程度の電圧をかけるので
接触が悪いとリレーのコイルに十分な電圧が掛からず、電磁石の吸着力が弱くなるために
自己保持が働かないことが考えられる。
なので、電気担当に
「押しボタンの接触不良は考えられませんか?」
「ん〜、あり得ますね。でも確認方法が難しいですね。」
「それならLEDが暗いのも頷けますから。スイッチはそんなに高くはないですよね?」
「しれていますよ。」
「だったら手配してください。」


数時間後にメーカーの事務から電話が
「すみません。ご注文のスイッチですが、注文生産品なので、納期が掛かりますけどよろしいですか?」
「構いませんのでお願いします。」


それから数週間後、現地で交換し特に異常は出なかったが、
これで直ったとは言えない。
しばらく使っても異常が出なければ完了となるが、この時12月下旬。
年明けしばらく経ってから、建築屋さんの担当大工さんに電話をする。
「先日の直角二面はあれから不具合は出ていませんか?」
「全く問題ありません。」
実は、この件、建築会社の社長に何も話をしていません。
症状も修理後の状況も曖昧だったため、
これから順にあったことを電話し
「これでよろしければ修理代をお願いしたいのですが、お気に召さなければ修理代は要りませんが?」
「いえいえ、ちゃんと掛っただけ請求してください。」
理解のあるお客様に感謝です。