インパクトドライバーをもう少し掘り下げてみたいと思います。
日立が正解初の充電インパクトドライバーを発売してから20年以上経っています。
しかし、インパクトドライバーはそれ以前にありました。
それはエアインパクトドライバーになります。
エアインパクトドライバーのインパクトの構造は充電式とは異なりますが
現在のエアインパクトドライバーと同じ方式で未だに変わっていません。
スプリングを使わず、振り子のようなハンマーが2個あり
回転するときに位置の変わる反動を利用し中央のアンビル(ビット軸)を叩くことによって
アンビルが回転し衝撃でネジを回します。
通常のクラッチ式よりも締まり方が遅いですが、カムアウトしにくいため
古くから木ネジやタッピングネジに適していました。
日立が最初に発売した充電インパクトドライバーWH8DAは前作の充電インパクトレンチWH8Dの
アンビル部分を四角軸からビット軸に変更しただけのもので
無段変速もなく、木ネジ目的ではなく、テクス(ドリル付タッピングビス)が目的のようでした。
それを知らずに買われた大工さんはスローが利かずに使いにくい状態であったにもかかわらず
発売当初の長押ビスが締めやすいと苦笑い気味の評判でした。
さすがに日立もエンドユーザーの要望に応え、すぐに無段変速タイプのWH8DBが
本来の充電インパクトドライバーの1号機と言うべきでしょう。
現在のTD170シリーズとは違いハンマー部分が細くモーター径が小さいので
造作用のインパクトドライバーとしては理想的な形状と言えるでしょう。
インパクトドライバーが普及したおかげで、コーススレッドや長い内装ビスが発売しました。
その後、時代のニーズに合わせて、インパクトドライバーは進化します。
バッテリは9.6Vから12Vへ
ニカドからニッケル水素へさらに14.4Vリチウムへ
さらに主力は14.4Vから18Vへ
バッテリに合わせてトルク表記がだんだん大きくなります。
しかし、このトルク表記に異議あり!
続く