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フロアタッカーの釘詰まり その1

一昨日、日立の高圧フロア釘打機を持ち込まれて
「会社から支給されている4mmフロア釘がこれで打てないんだけど、他の大工さんは打てるのでおかしくない?」
「支給ではない釘は打てるということですよね?」
「ここ(利兼)で買う釘は打てるけど、同じ支給品で他の大工さんで同じ機種で打ててもこれは打てない。」
「支給の釘のメーカー分かりますか?」
「確かタチカワ。」
「過去にタチカワのブラッドは連結する角度が悪くて打てなかったケースがありますが、そうなると考えられるのは接着剤が強すぎて1本分の釘が剥がせないかもしれません。とにかく、この場合は日立に修理に出しても異常なしで返ってくることが予想されますので、釘のクレームを付けるしかないでしょう。」


とにかく4mmフロアの接着剤は結構頑固である。
たまに試験打ちに連結されている4mmフロアを一部折ろうとしてもなかなか折れないことがある。


そんなことを踏まえて、昨日MAXの高圧フロアタッカの修理を持った大工さんが見えた。
過去に何度も詰まっては分解して組めずに持ってこられたので
新型の先端が外せるタイプに交換したが、詰まったがために外すべき箇所が思い切り開いており
ネジが異様にきつくなって外せない状態である。
この場合はインパクトで六角穴付きボルトを緩めればいいのであるが
分解してしまって中のスプリングが外されているため分解する。
しかしそれでも詰まったステープルとドライバーが外れない。
仕方がないので裏技の要らなくなった4mmフロアドライバーを入れて叩くが
長さが100mmくらいあり長すぎて、ビビッてしまい外れない。
さらに裏の裏技(それって表かも)でビビらないようにドライバを半分にカットして叩いたら抜けた。


修理後、所有者の大工さんが
「そんなにフロアが硬いわけじゃないし、釘の上を打ったわけじゃないのにどうして釘が詰まるんだ?」
「昨日のフロア釘打の件で改めて思ったんですが、ステープルの接着剤が硬いので、打った瞬間に接着剤が全体に剥がれず、上半分だけが剥がれるとその場でステープルが座屈する現象が起こるような気がするんですが・・・。」
「それはありえるな。」
「でも対処法はありませんから、詰まったら直すと言うことしかできません。今回の半分にしたドライバ差し上げましょうか?」


素直に持ち帰られたことは言うまでもありません。